English and Biz Career: [TOEICトピック] 英語が苦手な学生のための就活前までに知っておくべきTOEICスコア事情

就職活動の３大不安ってどんなもんでしょうか。
　

学歴フィルタにひっかかるんじゃないか？
これってホントにやりたいことなの？
うわっ・・・私のTOEICスコア、低すぎっ・・・？（手で口を押さえる）

学生さんが気にしているところを見ると大体こんなところでしょうか。

TOEICと就活を中心にT-biz的に考えてきましょう。

TOEICスコアは内定ゲットの重要な要素になるか？

一定レベル以上ならスコアが高いことに越したことはないです。

でも、大抵の職業では英語を使わないので、スコアはさほど問題ない場合が多いのではないでしょうか。

大手企業であっても社内のおっさん達は、英語はおろかパソコンすら満足に扱えない状況です。実は、半分ないものねだりです。実際に企業が一番最初に求めるのは、人の話を聞けて、きちんと応対できる人です。

そう、コミュ力。

暗くて人の話を聞かず、キョドってトンチンカンな応対をする学生さんがいるとします。そんな人は会社でうまくやっていけないのではないかと採用担当は考えてしまう訳です。

企業はお客様ありき。お客さんや社内の同僚・上司と上手に関係が作れる人が好まれます。

例えば、BBCの英語学習プログラム"English at Work"で、主人公は面接でこんなことを聞かれます。

Could you give me an example of good team working during your time there?
（大学でチームワークを発揮した経験を教えてください。）

結局、この質問も仲間とうまくやっていける人かをチェックしています。どの国でもほぼ同じ。

例えば「大学時代にがんばったこと」という面接の質問に対して、「独り山にこもって壺をつくっていました」と答えるくらいなら、企業の面接に行かずに職人になるべきでしょう。

次に見るのが、仕事への素養とその会社の価値観と合っているかです。

仕事への素養は基礎学力、意欲、技術など。

価値観はその会社が大事にしている考え方です。これはその企業が目指しているものを見れば良いのです。ユニクロやソフトバンクだったら成長でしょう。役所だったら基礎学力と仕事の確実性です。安定志向の学生がユニクロに行っても、野心ある学生が役所に行ってもたぶん鬱になります。

多くの企業の採用担当は、ここまでのチェック項目をクリアしてようやくTOEICスコアを見てみようかとなるわけです。

ちなみに、国際ビジネスコミュニケーション協会の調査では「TOEICスコアを参考にする」と答えた企業は28.8％です。

どのくらいのスコアなら評価されるのか？

新入社員に期待されているTOEICスコアは550点

国際ビジネスコミュニケーション協会調べ

http://www.toeic.or.jp/toeic/pdf/data/katsuyo_2011.pdf

550点あればひとまずよし。700点越えれば「＋α」と考えればよいのではないでしょうか。

550点以下だったら、TOEICの話はスルーして別の自分の強みをアピールすれば良いのです。低すぎた場合は、指定がないかぎりスコアを書いてはいけません。

資格欄に「普通運転免許試験に落第」とわざわざ書く人はいないのと同じです。
　

TOEICスコアで学歴フィルタははねのけられるのか？

学歴フィルタをはねのけるのは難しいです。

TOEIC満点だったとか、尖った特徴があれば別ですが・・・。

学歴フィルタがある（と思われる）会社は、その学校からしか取らないと暗に言ってるわけですから、そのルールを社内的に曲げるのは余程のコネや特殊能力の持ち主でないと難しいです。

サラリーマンはリスクを取らぬ生き物です。

ちなみに、学歴面での会社の採用方針は、採用実績校を見れば傾向が分かります。幅広な学校から採用していれば、人物採用している可能性が高いです。

じゃぁ、入学した大学で運命が決まってるのか？？

長い人生、んなわきゃない！！

学歴が微妙と思うなら、別のやり方があります。ここは、西原理恵子先生の言葉を引用しておきますので、考えてみてくださいね。