ピーター・ドラッカーと言えば経営学の大先生です。
そのドラッカー財団のCEOにヘッセルバイン(Hesselbein)さんという方がいました。
彼女はリーダーシップの大家です。
ビジネスパーソンにとって、メンバーがついてきてくる人物になれるか否かは大変重要なこと。リーダーシップは意識して鍛えなくてはなりません。
彼女は、リーダーシップを発揮するには4つのカゴを持つことが大事だと話しています。
Each basket bears a tag; the tags change with the context. For leadership imperatives---innovation, inclusion, opportunity and equal access, and value-based management ---merit their own tags.
Franses Hesselbein, Hesselbein on Leadership
果物を収穫しようとしたら、カゴを持っていかなくてはいけません。
同じように、人から教わるのも、物事の本質に気づくにも、受け止めるカゴが必要です。
今、それぞれのカゴに"a tag."(札)がついています。そして、その"a tag"(札)にはこんな言葉が書かれています。
一つは"innovation"(イノベーション)。
出し入れ自在の大きな口があるカゴ。あらゆる変化を受け止めて、新しい力を生み出します。このカゴは常に新しいものを入れるスペースを作らなければいけません。そのため、古くなって効果が薄くなったものはどんどん捨てます。
次のカゴには"inclusion"(包摂)の札がついています。
団結力と活気にあふれる組織をつくるためにも、様々な性格の仲間を受け入れる大きなカゴが必要です。"inclusion"は日本語版は「融合」とされています。確かにそのほうがしっくりきますね。
三つめには"opportunity and equal access"(機会とイコール・アクセス)。
"opportunity"(機会)の内容は自分で決めればいいそうです。
メンバーや関係者にどのような"opportunity"(機会)をもたらすのか。これもリーダーの仕事です。
ヘッセルバイン氏は"equal access"(イコール・アクセス)をつけています。これは、全米ガールスカウト協会会長を務めていた彼女が、すべての子供達に学びの機会を作ることを目指したからではないでしょうか。
四つ目は"values-based management"(価値観に基づいたマネジメント)
このカゴへの出し入れはちょっと気をつけた方がよいそうです。
自分がなにに基づいてやる気を出して行動するのか。自分自身の価値観だからです。この価値観は難題に向かい合う力を与えることもあれば、メンバーの共感を得て業績や成果を生み出すことにもつながります。
自分の長い人生で培うものですから、良く考えてものを出し入れしないといけません。
4つカゴを見てみると、リーダーシップは「どうやるべきか」より「どうあるべきか」が大事なのことが分かります。
例えば、リーダーがこんなことやったらどうなりますか?
- 昔の成功体験に捕らわれて新しいやり方をよく考えずに否定する
- 自分と性格や意見の合わない人を無視する
- お客さんやスタッフなど関係する人たちのことを考えない
- 自分のことしか考えないでメンバーに接する
確実に良くない方向へ向かいます。刺されるかもしれません!
リーダーシップを発揮したいのなら、いつでも4つのカゴを持ちあるきたいものです。
うーん、大変勉強になります。ヘッセルバインさん!
▼ 関連書籍 ~ タイトルが大げさですが、読みやすくて、役に立つリーダー本です。
ぽちっと応援よろしくお願いいたします!
0 件のコメント:
コメントを投稿