2013年2月7日

スコア500点以下から狙う! +100点UPへの3ステップ ~ その3 隙間時間活用! 2カ月勉強計画



さて、目標・期間が定まり、TOEICの勉強ポイントを掴みました。


今回は参考書で独学することを前提として考えます。独学の組み立てに自信がない方は、通信教育やスクールでパッケージとして勉強する方法もあります。レポートもしていますので、合わせて検討してみてください。

さて、独学の場合、3つに分けて具体的な勉強計画に落とし込みましょう。
  1. 利用する参考書を決める
  2. 計画フレームに落とし込む
  3. 実行してみる
利用する参考書を決め、それらを勉強する期間や場所に落とし込みます。この時、簡単なフレーム(考えを整理する表)をご紹介します。さっそく一つずつ見ていきましょう。

利用する参考書を決める

参考書選びです。基本原則は”一つのものが終わったら次の本”。参考書をこれと決めたら浮気しないで集中して勉強することが、学習効率を高める第一歩です。

用意するジャンルとしては、TOEICテストの内容に沿って3本の柱で考えます。

  • 文法、単語対策
  • リスニング(Part1~4)、リスニング問題(Part5~7)対策
  • 時間配分対策・予行演習

まず文法、単語対策です。

文法、単語は英語学習の足腰となる部分です。”文法は1度やっておけば、忘れたときにどのようなルールだったか調べれば良い”ので、文法に苦手意識のある方はぜひ一度勉強しておきましょう。

単語対策はコマ切れでも勉強しやすいのが特徴です。例えば通勤時間など、隙間時間の学習にぴったりです。単語帳は"TOEIC向けに編まれたもので、例文と例文音声が付いているもの"を選びましょう。また、「単語と例文の意味をチェック(ノートにメモ)→例文を聴く→音読3回以上」で覚えていくのをお勧めします。詳しくは下記も読んでみてください。

 →単純作業でOK! 単語力強化のSimple Step

利用する参考書は一例として下記とします。文章中のリンクは参考書レビューへ、下はAmazonリンクですのでご参考にどうぞ。

『TOEICテスト文法完全攻略~必須単語も同時に身に着く』 
石井辰哉 著/ 明日香出版 1998年

TOEIC特化の基礎文法書としては、異例のロングセラー。文法書としての分かりやすさの他、TOEIC対策も同時に行えるところがGood。(レビューはこちら
『TOEIC TEST 英単語 スピードマスター』 
成重 寿 著/Jリサーチ出版 2004年

 TOEIC向けの単語帳としては長年の売れ筋。見出し単語、例文、音声、関連語がついており、非常に勉強しやすい本です。(レビューはこちら


次にリスニング・リーディング問題対策です。主な目的はTOEICテストのパターンを勉強することです。参考書は2通りあり、「TOEICのリスニング問題とリーディング問題全編に渡って解説した参考書」と「リスニング、リーディングそれぞれに特化した参考書」です。これはどちらでも構いません。今回は前者の総合型の参考書にします。なお、参考書は各パート攻略の解説が付いているのはもちろんですが、練習問題の他に模擬試験がついていればなお良です。

利用する参考書の一例として下記をあげておきます。参考書レビューに他の本も載せています

『はじめての新TOEIC テスト 全パート総合対策』
塚田 幸光 著/ アスク出版 2011年

TOEIC受験の手順から、各パート攻略までかゆいところまで手が届く参考書です。ビジュアルも秀逸で問題パターンが確実に押さえることができます。(レビューはこちら
『新TOEICテスト全パート攻略これ一冊で600点がすぐ取れる!』 
山本淳子 著/ こう書房 2012年

TOEICテストの各パート攻略を中心に解説と演習が組まれています。大学生向けに丁寧な作りとなっているところがGoodです。

最後に時間配分対策と予行演習です。初級者のほとんどは、リスニングで分からなくなったり、リーディングで時間が足らず焦って本番中パニックになります。これでは解答に集中できません。

そこで、公式問題集を利用して、あらかじめ各パートの時間配分や目標タイムを振っておきます。また、この予行演習であらかじめパニック体験をしておいて、「時間が足らなくなる」ことに対する心の準備をしておきます。

なお、TOEICの標準的な時間配分は下記です。
  •  リスニング(Part1~4 100問)45分間
  •  リーディング(Part5~7 100問)75分間
リスニングは流れる音声に解答していくので時間は否応なしに流れていきます。問題はリーディング。各パートの自分の解答時間を把握し、どのくらいのスピードでやるべきか、あるいはどこを捨てるのかを予め作戦を立てると、本番で気が楽になります。

『TOEICテスト新公式問題集〈Vol.5〉』
国際ビジネスコミュニケーション協会 2012年

公式問題集です。2回分の模擬試験と公式と同じ出題者や音声で練習できます。ペースを掴むのには最適ではないでしょうか。

計画フレームに落とし込む

参考書も決まりました。しかし、忙しいビジネスパーソンの最大の悩みは、学習時間をいかに創るかです。

そこで、フレーム(考えを整理する枠組み)を使って整理しましょう。今回、期間は2カ月です。

2ヶ月間学習フレーム

縦軸は期間、横軸は「学習できる時間」、黄色い部分には場所を入れます。白い部分には勉強内容です。

この例の場合、通勤・帰宅時間は電車内、昼休みは会社の会議室、帰宅前は喫茶店、休日も近所には図書館で勉強することにしています。”コマ切れの時間でも良いので学習できる隙を探す”ことが重要です。また、疲れるので勉強時間は最大でも1時間半までと決めておきます。短い方では10分でも時間があったら勉強する心意気で良いでしょう。

 今回は文法を最初の3週間でやると「決めています」。本当に終わるかは別です。2カ月でやるなら これくらいのペースで行きたいという「希望」でもかまいません。

4~7週目はリスニング・リーディング対策の参考書を2冊やることにしました。これ以外にも、リスニング専用の参考書とリーディング専門の参考書を分けて勉強してみても良いと思います。

直前3日前には、公式問題集の模試2回分をやって「どれくら時間が足りないのか」を掴んで、本番時にパニックにならないようにします。

通勤時は1~5週目は単語対策6~7週目はリスニング・リーディング問題集のリスニング部分のスクリプトを「耳で聴いて→目で読んで→意味を知って→音読(心の中)」をすることにしています。

以上のように、ざっくり計画します。なお、参考書は”いきなり全てを買いそろえるのではなく、一冊終わったら買う”にしてください。 勉強は飽きるものなので、意識的に変化や区切りをつけるのも大事です。

実行してみる

さて、計画を立てたのでいざ実行です。やはりビジネスパーソンですから、”目標必達”と言いたいところです。しかし、そんなにうまくいかない場合もあるはずです。計画を立てることで”現実のずれを知り、今後の学習ペースを掴む”ことも重要です。

文法の学習期間が4週間に伸びそうなら、それで良いのです。その代わり、お尻は決まっていますから、リーディングとリスニングの期間を減らします。

こうして「やること」を決めておけば、同時に「やらないこと」も決まります。効率的な学習のためには”選択と集中が大事”なのです。

短期勝負の計画です。なんとかして走りぬきたいものです。がんばってください。(終わり)

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