2013年2月7日

スコア500点以下から狙う! +100点UPへの3ステップ ~ その2 TOEICの勉強ポイントを確認する



その2では、TOEICテスト勉強で的外れなことをしないため、TOEICの勉強ポイントを掴みましょう。


勉強の上で集中すべき点は3点です。
  1. TOEICに必要な英文法を理解し、単語力を増やす
  2. TOEICテストの問題形式や設問パターンを知り、慣れる
  3. 英語の流し聴きと音読を通して耳を慣らす
     

TOEICに必要な英文法を理解し、単語力を増やす

日本語であれば、「私は/あなたが/好きです。」でも「あたたが/私は/好きです。」でも「私は/好きです/あなたが。」でも通じます。

一方英語ではどうでしょうか? 「I love you.」と「You love I.」では、「私」と「あなた」で主語が逆転してしまいます。また、後者の「I」は目的格の「me」にならないと正しくありません。”英語は正しい順序に正しい形の言葉を入れなければ通じません。ですから、英文法は全ての基本となります。もし、英文法が苦手だということであれば、一度で良いのでおさらいしましょう。

余談ですが、日本語は単語に「助詞(いわゆる「てにをは」)」を添えて単語同士の関係を示します。そのため、順序に関しては大変ルールがゆるい言語です。一方、同じ漢字圏でも中国語は順序で単語間の関係を示すため、英語に近い文法となります。

次に、多くの初級者が痛感するのが単語不足でしょう。

単語力は大事ですが、単語だけ学習してもなかなか力になりません。ぜひ取り組んでいただきたいのが、”英文を聴いて、口で真似て覚える”方法です。

また、「覚えよう」と根を詰めると、「覚えない自分」が嫌になっていきます。ですから、一度で覚えようとせず、問題などで何度か出会ううちに覚えるのが理想的です。丁度、子供が大人の言葉を何度も聴いて、口真似をして覚えるのと同じような方法です。

なお、単語学習で省いてよい部分があります。”TOEICテストでは「スペルの正確性」は問われません”。ですから、言葉が「聴ける」「読める」「ざっくり意味が分かる」が大事です。「スペルを覚える」作業はひとまずカットでいいでしょう。

勉強も単語だけを目的に時間を取るのはもったいないので、通勤時間などの隙間を使って増やしていくことにしましょう。単語学習について詳しく知りたい方は下記もどうぞ。

 → 単純作業でOK! 単語力強化のSimple Step
 

TOEICの問題形式や設問のパターンを知り、慣れる

TOEICはリスニング問題がPart1~4まで100問、リーディング問題がPart5~7まで100問です。毎回各パートの形式は決まっていますし、設問の傾向もあります。
 
リスニングであれば、「英語の聞取りに慣れること」と「解答テクニックに慣れること」です。また、リーディングで問われるのは、「文法・語彙」と「文章の大意を掴む力」です。文章といっても、「スーパーの安売りのお知らせ」や「ビジネスパートナーとのE-Mail」など、ビジネスパーソンには内容が想像しやすいものも多くあります。

以上の傾向をつかみ、正解できるパターンを確実に押さえることがスコアアップの第一歩です。そのためには、TOEICのリスニング・リーディング対策も勉強計画に組み入れます。
 

英語の音に慣れる

多くの方がひるんでしまうのがリスニング。

なにも知らない間は、英語の音を聴いても雑音にしか聞こえません。でも、「I love you.」という音は多くの方が聞こえるかもしれません。それは「音」と「意味」が頭の中でリンクしているからです。「アイラブユー」や「アイラービュー」などの音は、多くの人がどこかで聴いたことがあるはずです。

リスニングの基本的な勉強法はリスニング問題のスクリプトを「耳で聴いて→目で読んで→意味・訳を知って→音読×複数回」でトレーニングします。これは、多くの教材で推奨されている方法です。

また、隙間時間に「スクリプト付きのポッドキャスト」などの音声教材を使って鍛えることも手です。

最初、英語を聴けないからと言って凹む必要はありません。”話していることの理解が2割、3割と増えてくると、内容全体の理解はそれ以上で進んでいきます。”クイズと同じで、ヒントが多くなると正解(実際に話している内容)を想像しやすくなるからです。また、聴いたり読んだりするうちに、英語のテンポや間も掴めるようになります。

(次)その3 隙間時間活用! 2カ月勉強計画
(前)その1 学習期間とスコア目標を決める
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