2013年3月27日

[TOEIC参考書] 予想スコアがわかる! ~ 仲川 浩世 『新TOEICテスト これ一冊で600点は取れる』(旺文社)

『新TOEICテスト これ1冊で600点はとれる!』
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本が2つに分解??

TOEICの問題を解きながら学びたいっ!

重要単語やフレーズを暗記して学ぶ方が楽だ!

そんな方のニーズに答えるのが本書です。本が2つに分解はするのは、正直どんなニーズだという話もあるのですが・・・。

書籍データ

  • 対象:初~中級者・英文法が一通り理解できる方
  • 本書が勧める学習法
    ↓暗記ブックで必要事項を丸暗記
    ↓トレーニングブックで問題演習
     もしくは・・・
    ↓トレーニングブックのトレーニングにチャレンジ
    ↓暗記ブックで必要事項を丸暗記
    ↓模擬テストで仕上げ
  • 主な内容
    トレーニングBook
     -トレーニング問題
     -模擬テスト
    暗記Book
     

レビュー

この本の構成は2つ分かれます。
  • トレーニングBook(トレーニング、模擬テスト)
  • 暗記Book 
本自体も2つに分解します!!!! いやほんとに。

これ1冊が・・・
これ2冊+表紙の残骸に分離!!

気を取り直して・・・、トレーニングBookにはトレーニング問題と模擬テストがあります。解答には、問題集によくあるオーソドックスなポイント解説がついています。また、トレーニングの問題の中で、ハイレベル問題数問が別に取り上げられています。なかなか、面白いですよ。

練習問題の数は公式問題より若干多めだったり、少なめだったりします。また、模擬試験は全100問で本番の1/2程度のボリュームとなっています。

リスニングとリーディングの中身は極めてオーソドックス。音声はTOEICの本番と同じ4ヶ国(米・英・加・豪)の発音に対応しています。発音のスピードや問題の難易度も普通。リーディングセクション(Part4~7)の問題も「語彙問題」「品詞問題」「文法問題」など、こちらも非常に正統的。

問題はきちんとできているようです!

暗記ブックは各パートの攻略テクニックと頻出単語やフレーズの丸暗記リストが紹介されています。一般的な解答テクニックもきちんと押さえられています。


というわけで、まとめに入ります。

本書で感じた良い点は2つ。
  • 「トレーニングブック」でオーソドックスな問題演習が一通り触れることができる
  • 模擬テストから予想スコアが出る
  • 「暗記ブック」で頻出パターンや単語が押さえられている
「トレーニングブック」では、練習問題と本番試験1/2回分の模擬試験を解くことで、一通りTOEICテストの練習を行うことができます。問題集といったイメージです。初めての人が本番同様200問こなすのは難儀ですから、模擬試験の配分は丁度よいと思います。

模擬テストの回答数で予想スコアがでるというのも親切でGoodです。

「暗記ブック」は、頻出語句やパターンが列挙され、暗記できるように赤いシートもついています。また、Part5対策として、この手の本に珍しく、文法解説が比較的手厚く用意されています。


逆にもうひと頑張りしてほしい点は2点。
  • 解答テクニック面を磨きにくい本の構成
  • 「これ一冊」というタイトルにしては読み手を突き放した内容
各パートの攻略テクニックは「暗記ブック」にまとめられています。この「暗記ブック」は暗記すべき単語やフレーズを重視した内容になっているので、各パートの攻略テクニックはあっさりしています。

解答テクニックは問題集である「トレーニングブック」にまとめた方がよかったのかもしれません。また、「暗記ブック」の暗記すべきフレーズは例文がついていないので、使い勝手が悪いなぁと。

タイトルも「これ一冊で・・・」となっていますが、基本的に問題集という側面が強いのでもう少し違った名前の付け方があったのではないでしょうか。

それと、おすすめ学習法の項目に「まずは「暗記ブック」で必要事項を丸暗記」って・・・。

丸暗記できたら誰も勉強に困らんわっ!

というわけで、はじめての方にはスパルタン気味ですが、暗記が得意な方は本書のようなやり方もありかと思います。

メインの利用法としては、問題集として使うのが一番でしょう。価格も1600円ですし、問題量もち丁度よい感じです。一方で、テクニック含めたTOEIC攻略本としては、やや不親切です。暗記ブックは、実戦で使うためにはもう少し練りこむべきかと思います。

ぽちっと応援よろしくお願いいたします!

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