2013年3月9日

トピック|[英単語×時事] 北朝鮮の無慈悲な表現を容赦なくチェックする



▼ 今日の3単語
  • spark /spάɚk|spάːk/ [名詞] 火花 [動詞] ~の導火線となる・~を引き起こす
  • exercise /éksɚsὰɪz|‐sə‐/ [動詞] 行使する・用いる
  • rhetoric /réṭərɪk/  [名詞] 修辞学・誇張
     
「無慈悲な鉄槌」「容赦ない処罰」「本当の戦争の味」

北朝鮮というとその動向もさることながら、外国へのコメント内容が素晴らしい国として、一部のマニアに知られています。

形容詞が素敵。

そんな北朝鮮の外交コメント、いったいBBCではどのように訳されているのでしょうか!!


2月12日、北朝鮮は3回目の核実験を強行し、国連から制裁決議を受けました。北朝鮮の逆ギレコメントふくめてBBCに記事がありました。

"As long as the United States is willing to spark nuclear war our forces will exercise their right to a pre-emptive nuclear strike,"
"North Korea has ramped up rhetoric ahead of a UN vote on sanctions in response to its nuclear test."
"North Korea ramps up nuclear rhetoric as UN vote looms", 
BBC, 7 March 2013

最初の文章は逆ギレコメントの部分です。"As long as"(~である限り)の条件文で結ばれています。

どんな条件かというと、アメリカが"is willing to spark nuclear war"(核戦争を引き起こそうとする)です。

そんなことをすると北朝鮮は"will exercise their right to a pre-emptive nuclear strike"(先制核攻撃の権利を行使しちゃうぞ)となるわけです。

英語でも"spark"(導火線に火をつける)というような単語を使って「北朝鮮表現」をうまく表しています。

日本の新聞で同じコメントを見ると以下になります。
米国が核戦争の導火線に火をつけようとする以上、侵略者の本拠地に対し、核による先制攻撃の権利を行使することになる
「韓国が挑発に完全報復の構え 北は「核先制攻撃も」と警告」
産経新聞 2013.3.7

安心の北朝鮮クオリティです。

さて、BBC・・・というか世界の見方は二つ目の文章にあるような感じかと。

制裁決議の前に"has ramped up rhetoric"(脅しをさらに強めてきた)。

"rhetoric"には「実際に意味をなさない誇張」というような意味があります。核実験は大事件ですが、「じゃぁそれで北さんどうするのよ?」というのが大方の国の見方ではないでしょうか。

そうはいっても、BBCの韓国特派員は、北朝鮮がアメリカと戦争などするつもりがないという韓国内の話を紹介しながら、いつもより緊張感は増していると伝えています。

うーん、東アジアは少しずつ危機が高まっているようですね・・・。


▼ 無慈悲シリーズのまとめ(外部リンク)

[Naverまとめ] 無慈悲すぎる北朝鮮の挑発コメント
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