参考書を使った勉強例
具体的なリスニング対策の勉強方法を考えてみましょう。今回は参考書を例にとります。
なお、参考書学習の原則は"1冊を使い切ったら次へ行く"です。また、最後までやり終えたら、もう1周やるとますます良いでしょう。
さて、参考書選びの必須条件は”「聴いて→目で読んで→意味を知って→音読」できること"と"TOEICのリスニング問題の傾向がつかめる"ことです。TOEIC参考書のジャンルで言うと、「TOEICリスニング対策の参考書」や「TOEIC単語対策の参考書」が対象になります。
より詳しいチェックポイントは次の通りです。
- TOEICリスニング対策参考書の場合
・解答ページにスクリプトの他、単語の意味が載っているもの
・Part1~4までの解答のコツが載っているもの
・模擬試験が載っているもの(←あったらさらに良い)
- TOEIC単語対策参考書の場合
・音声CDが付いており、例文読み上げがあるもの。
・長文スクリプトも載っているもの(←あったらさらに良い)
リスニング対策参考書の勉強の流れは「解説を読む」→「問題音声を聴いて例題にチャレンジ」→「解答のスクリプトと単語チェック」→「問題音声を再度聴く」→「音読」です。
このカテゴリの参考書は、パート毎のアドバイスと例題で構成されていることが多いので、まずは解説を読み、音声を聴いて例題にチャレンジします。その後、 解答のスクリプトをチェックして、分からない単語を確認します。分からない単語が多い場合は、全部調べたりしなくて結構です。特に馴染みのないものをいく つかピックアップして意味を押さえます。覚えようとせず、ノートの端にメモするくらいで良いでしょう。その後、問題音声を再度聴いて、音読を3回(3回以 上なら好きな回数で結構です!)しましょう。最初はスクリプトを読み上げる形でも良いです。可能なら音と重ねましょう。また、自信があれば、問題音声を聴 いたそばから発話する「シャドーイング」も良いでしょう。
最初は例題が分からなかったり、うまく解答できないかもしれません。しかし、気にしてはいけません。聴けるようになれば、おのずと正解率も高まります。まずは、「作業」としてきちんと1冊終わらしましょう。
2.TOEIC単語対策参考書の場合
単語参考書は例文や例文の音声がついていないものは避けましょう。比較的良い見本として、成重寿『TOEIC TEST 英単語スピードマスター』(Jリサーチ出版 2004)
勉強の流れは、「単語と例文をチェック」→「例文を聴く」→「音読」です。
最初に見出し単語と例文をチェックします。せっかくの単語帳ですから、ノートに一回くらいは単語と意味を書いておいてもよいでしょう。通勤時間中などの隙間時間でしたら、目で意味を確認するだけで結構です。その後、例文を聴い て、音読3回(回数は任意。心の中で話す形でも可)です。単語帳の場合、見出し単語の下に類義語や反対語などが載っていますが、目を通す程度で一先ずスルーです。音声と例文のあ る見出し語に集中し、一冊終わってから改めて目を通しましょう。
なお、単語帳はリスニングにも使えるのですが、リスニング問題の設問や解答のコツについて書かれたものは少ないため、1冊終わったら別途リスニング参考書を勉強することをお勧めします。
ニュースやポッドキャストはどう使うのか?
本サイトでは時間のないビジネスパーソンを前提に、無駄なく集中してTOEICスコアを上げることに注力しているので、他の音声教材の話はしていませんでした。
もし、ポッドキャストやニュースの英語を聴きたい方は、移動時間などの隙間時間に聴きましょう。この場合も、言っていることを文字で確認したり音読するためにも「スクリプト」付きのものにすることをお勧めします。
まとめ
参考書学習の原則は"1冊を使い切ったら次へ行く"。
参考書選びの必須条件は”「聴いて→目で読んで→意味を知って→音読」できること"と"TOEICのリスニング問題の傾向がつかめる"ことです。
リスニング対策参考書の勉強の流れは「解説を読む」→「問題音声を聴いて例題にチャレンジ」→「解答のスクリプトと単語チェック」→「問題音声を再度聴く」→「音読」。
単語対策の参考書であれば、勉強の流れは、「単語と例文をチェック」→「例文を聴く」→「音読」です。
←(前)リスニング対策のSimple Step その1~勉強のポイント
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