2013年1月29日

勉強方法|リスニング対策のSimple Step その1~勉強のポイント


 リスニングパート100問のスコアアップを目指す上で、放送を聴いて内容を理解するためにもリスニング力は必須です。この力は、TOEICだけでなく、英会話も含めたコミュニケーションの基本となるものです。

 今回、TOEICスコアアップに的を絞ったリスニング勉強法を考えていきます。



 その大前提は"TOEIC関連のリスニング勉強に集中する"ことです。CNNやBBCなどのニュースやポッドキャストを聴いて鍛えようなど色々誘惑は多いのですが、学習手段の選択と集中が効率化の基本です。



リスニング勉強のポイント


 さて、リスニング対策には2つの側面があります。”英語を聴けるようになること”と、”TOEICのリスニング問題に対応できること”です。特に、後者はビジネスシーンの題材や設問・解答のパターンに慣れることも含まれます。この2つをまとめて対策することが大事です。

 上記を踏まえて、リスニング勉強のポイントを3点にまとめました。
  1. 音を聴き、文章を読み、意味を知り、口に出して練習
  2. なんとなくわかるまで繰り返し練習
  3. TOEICの傾向に合わせて練習
一つずつ解説しましょう。

1.音を聴き、文章を読み、意味を知り、口に出して練習

 人間は「音で聴いた情報」や「目で見た情報」などの元来関係のない情報に「意味」というラベルをつけて一つのものとして記憶します。また、前後の関係や他の言葉と結び付けて連想しやすくすることで、物事を素早く理解しようとする傾向もあります。

 この頭の仕組みに逆らわず練習するのが勉強効率を高めるコツだと思います。

 では、聴き、読み、意味を知るだけでなく、なぜ音読するのでしょうか。それは、「聴いた音」や「目で見た文字」と「意味」を同時に考えながら口に出すので、記憶を強める上では大変良い練習となるからです。音読することで、それぞれバラバラの音・読み・意味が一緒のものであることを頭に教えている形になります。

 以降ではこの練習を「聴いて→目で読んで→意味を知って→音読」と表記します。
 
 
2.なんとなくわかるまで繰り返し練習

 1の練習を1回やっても英語を聴けるようにはなりません。しかし、数回繰り返すうちに徐々に聴ける範囲が広くなっていきます。

 ではどれくらい繰り返すべきなのでしょうか。聴いて→目で読んで→意味を知って→音読×10回 でも良いですが、疲れますし、たいてい挫折します。そこで、3回~5回程度音読を繰り返すと決めて、聴けるようになっていようがいまいが淡々と進んでいく「機械的作業」に徹することをお勧めします。

 聴けているかのチェックは、課題が半分くらいまで行ったときに、既に音読した英文を聴いて「少し分かったな」と思えれば成功です。全然だめな場合は、原因を探りましょう。例えば、文章に出てくる単語が全く分かっていなかったとか、文法がチンプンカンプンなど、「聴いて→目で読んで→意味を知って→音読」の流れのどこかがおかしいはずです。

 ちなみに、練習した例文が聴けるようになっても、ニュースは聴けなかったり、TOEICの別の問題は聴けなかったりする場面もあります。また、勉強時の身体の調子から、その時の集中力によって聴けたり聴けなかったりと波があることもざらです。この辺りは、無視して「機械的に練習」で良いと思います。あせらず積み重ねていけば、着実に聴けるようになります。

 脳は本当に不思議ですね。


3.TOEICの傾向に合わせて練習

 TOEICの対策ですから、その傾向に沿ったリスニング練習が効率的です。参考書選びを例にすれば、本屋の英語コーナーに行って「リスニング」の棚などに行かず、「TOIECコーナー」の「リスニング対策」や「単語対策」の棚へ行って選びましょう。TOEICに関連するリスニング教材は、日常生活やビジネス中心の内容で構成されています。また、中・上級向けでは公式問題が聴きやすくなるよう、音声のスピードが少し速くなっていたりと工夫されています。ちなみに、英語ニュースやリスニング系ポッドキャストなどは移動時間の訓練程度に位置づけておくと良いでしょう。

)リスニング対策のSimple Step その2~参考書を使った勉強例
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